宮部みゆきの『火の粉』
火の粉、きっと、サスペンスに分類されるはず!
元裁判官で、大学の教授が主人公の作品である。
ある事件の判決に対して、下した判決が裁判官を引退後自分に火の粉として降りかかる。
予想もしない結末だった。
息子の愚鈍さ、嫁の明晰で冷静な分析が好き。
元、裁判官の奥さんの楽天的なものの考え方。
仲の良い家族に降りかかる、悪夢の様な火の粉。
火の粉をふりはらえるのか?って、所なんだけど・・・結末的には一番大きな火の粉はふりはらった。
と、言うことなのだろうか?
微妙な結末で、自分の家族に降りかかった火の粉を払う為に、自分は犯罪者になってしまうわけなんだけどね。
この結果的には、完璧に火の粉をふりはらったとは言えないような微妙な終わり方。
でも、そこに至るまでの過程は結構面白い。
そして、こんなやつが居たら、だまされるかも!と、言う感覚にさせてくれる。
どこにでも有りそうな平凡な家庭に降りかかる火の粉、、、でも、意味がよく分かる本でした。
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