レポートが返却されてきました。
結果はCなので、一応Passした訳ですがね。
今一、コメントの欄の内容は辛口です・・・が・・・
まぁ、通ってしまえば後は試験勉強するのみですね(^^;
これは4月の試験だ!頑張るぞ
因みに、こんな感じです。
日本美術史
1,はじめに
日本における王朝時代は、それは主に平安時代を指し鎌倉時代と比較して政権の実権が朝廷に在ったこと由来して呼ばれている。
平安時代、聖徳太子の時代より開始された遣唐使が、894年藤原道真の建議により中止される。中国(唐)との交流を断つことにより日本独自の文化が発達した、これが国風文化である。国風文化は10世紀から11世紀の初頭摂関政治時期を中心とした時代の文化のことである。今回の課題では、王朝時代(平安時代)にける日本の和風化について、典型的な作品であると考えられる、彫刻では平等院鳳凰堂阿弥陀如来像を用い、絵画においては、源氏物語絵巻、信貴山縁起絵巻を用いて以下に説明を述べる。
2.阿修羅如来像
平等院鳳凰堂における阿弥陀如来像は現存する定朝の唯一の作品である。仏像は大量生産を目的として各部品ごとに分けてつくられている寄木造漆泊の技法が用いられていることが特徴としてあげられる。
顔立ちは円満で、身体の各部位は釣り合いが良くとれ安定感があふれて、流れるような衣文線の美しさが優美で、親しみのある雰囲気を良く表現されている。この阿弥陀如来の頭上には、丸と四角を組合せた珍らしい豪華な天蓋があります。天蓋の素晴らしさは、螺鈿で宝相華を描き、木彫透彫宝相華漠様の垂板を用い、華やかに、しかも繊細で藤原最盛期工芸の粋がしのぱれます。
3,源氏物語絵巻
源氏物語絵巻とは源氏物語絵を題材にした絵巻物である。今回のレポートにおいては隆能源氏と呼ばれている平安時代末期の作品であり国宝に指定されているものについて述べる。
通称「隆能源氏」と呼ばれる『源氏物語絵巻』は、源氏物語を題材にして制作された絵巻としては現存最古のもので、平安時代末期の制作であるとされている。伴大納言絵巻、信貴山縁起絵巻とともに日本三大絵巻の一つにあげられる。
伝統的な日本画には、奈良・平安期に中国から技法や題材などが伝わって作られた唐絵、仏画、それらに影響されながら王朝文化の感性を元に成立した大和絵である。禅宗をバックグラウンドにもち、高い精神性が特徴ともいえる水墨画に対し、大和絵はみやびな王朝文化を背景にした日本独自の絵画であり、その最高傑作もまた、「源氏物語絵巻」である。顔料の色あせや剥落があるにしても色遣いなどは平安の美意識を感じさせるものである。中空から俯瞰の視点で描いている点は後の洛中洛外図や浮世絵にも引き継がれる画法でり、また、屋根や壁を省き、家の内部を透視するように描く「吹き抜け屋台」という手法を用いるなど、美術的に興味深い点も少なくない。
表情の乏しさの原因と言える引き目鉤鼻も、高貴な人物を描く場合は表情をあまりはっきりとさせないのが品を表現するための手段である、その結果として絵の面白さよりも品、あるいは源氏物語の雰囲気を優先させたということを評価するべき点では無いかと考えられる。
4、源氏物語絵巻と信貴山縁起絵巻の比較
絵巻は大画面の障壁画などと違い、手にとって左手で絵巻を広げながら右手で巻き取って画面を楽しむものである。そこに表された画面は物語や経典などの具体的な内容を表している。絵画化された内容を説明する文章(詞コトバ)を伴って、いわば絵画と文学との総合芸術でもあると言える。その絵と詞の組み合わせは中国式の上下式と呼ばれるものが古く、料紙の上下ニ段に上段に絵画を下段に本文を書いたものから、次には絵と詞を交互に配列した「交互式」が製作されている。この交互式でも絵の一つ一つの画面が独立・完結する「段落式」と横長に長大な画面に連続した絵が描かれ、そこに時間の流れ空間の移動展開を表した「連続式」の二つの表現方法が生まれている。「段落式」での傑作が「源氏物語絵巻」であり、一つの画面は両手を伸ばして巻き広げた大きさ(およそ50cm)であり、描かれた画面は時間の展開がほとんど無い静止した世界が描かれている。 その表現も技法的に「つくり絵」と呼ばれる下書きの上に厚い彩色が施され、最後に輪郭線を描き起こすものであり、貴族の顔立ちは「引目鉤鼻」といわれる類型的表現・家屋は屋根を取り外した「吹抜屋台」と呼ばれる情景を斜め上方角から鳥瞰している様式で描かれます。 また天地(料紙の縦幅)が狭い画面に奥行きのある室内の表現に、手前より奥の方が広く描かれる「逆遠近法」(寺院の境内を描写した案内板が多くの観光寺院に設置されていますが、この境内描写が逆遠近法で描かれて境内がより広大に表現されっています)の手法も使われている。この鳥瞰図での急勾配の屋台表現で、画面が不安定なものとして現され源氏の心乱れる心理描写などに適応された画面表現とされている。この構図の持つ内面的表現効果が「源氏物語絵巻」の特色で在ると言える。 この心理描写を巧とした「源氏物語絵巻」に対して「信貴山縁起絵巻」は巻物を左手で広げつつ、右手で巻き取り目の前には幅50cmほどの画面があり、その画面は右から左に流れ行く画面であり、そこには見えなくなった過去とまだ見えない未来に挟まれた現在だけが見えていて、その鑑賞時間はあらかじめ想定された時間空間で作り出されているので、この形式の絵巻はよく映画に例えられていると言える。ただし、絵巻の鑑賞者は鑑賞時間は自分で加減できる特色はある。 「信貴山縁起絵巻」は、鑑賞時間と物語の時間展開を見事に結合された傑作絵巻であり、時間に対する感覚が常に新鮮に観るものに訴えかけた作品の秀作で在ると言える。 この絵巻に書き表された線や彩色は軽妙であり、表される人物・風景が見せる生き生きとした描写はその時代の風俗や自然を正確に伝えている。 この動的な線描が時間・空間の流れに勢いを見せて鑑賞者を物語の持つ霊験的な世界に引きずり込み、また平安時代の庶民の暮らしぶりが余すところなく活写された作品であるといえる。
5,彫刻と絵巻物
平等院鳳凰堂阿弥陀如来像は、中国の直接的な影響はここにはなく、その穏和な相貌、優美な衣文、誇張のない自然な姿は完璧な調和のうちにある。堂内長押(なげし)の壁面をかざる一群の雲中供養菩薩像も、定朝とその工房の制作である。貴族的な趣味にこたえる繊細な作風であるが、以後は次第に形式化にかたむいていったのである
絵巻物おいては、源氏物語の各場面の絵にそれと対応する詞書(ことばがき)が挿入され、各場面は構図的に完結している。人物は特徴的な引目鉤鼻(ひきめかぎばな)という型によるが、情感と心理の綾の微妙な表現に成功している。こうした耽美的な物語絵巻に対して、絵巻の形式を生かして物語を連続してつづっていく説話絵巻「信貴山縁起絵巻」大作が生まれている。ともに生動感あふれる線描によって、劇的に、ときに卑俗な情景もまじえながらストーリーをまとめあげる筆力は比類がないと言える。一方には浄土教の思想の中からあらわれてくる地獄草紙、餓鬼草紙のグロテスクな表現がある。それはまた末法の社会の現実と人間存在をみつめたリアリズムでもある。
に、まとめをくっつけた感じのレポートでした。
しかし、レポにも今まで以上に力を入れて突破していかないと、、、卒業できないぞ!!!
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